| 沖縄びーぐのお話 | ||
| 「びーぐ」って何でしょう。みなさん初めて聞きますよね。 最初に琉球畳のお話からです。琉球畳の特徴はまず、半間四方のサイズしかないこと、二つ目に縁がないこと、さらに夏涼しく、冬暖かいこと、畳表が大変丈夫なことです。本土の和風の畳は一間・半間の大きさがあります。縁ががあります。そして畳表は現在では殆ど輸入(中国産)の「い草」を使っています。 一方、琉球畳に使っている畳表の材料に使われているのが「沖縄びーぐ」なんです。つまり沖縄産い草のことなのです。「びーぐ」は大昔に、灯芯用として栽培され、各民家で夜間の灯りとして使われていたものなのです。これを利用し編むことで所謂「ござ」、そして畳表に発展したのです。琉球畳の表情と沖縄びーぐの細部をみてみましょう。(最近は本土産の「青畳表」も出回っています。間違えないようにご注意を)。左は琉球畳の部屋です。「びーぐ」の色合い、つやがよくわかりますね。市松模様が新しさを感じる部屋の雰囲気をつくっています。 |
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右は拡大写真です。「沖縄びーぐ」(上)と「中国産い草」(下)です。太さの相違、丈夫さや質の相違がよくわかります。 この沖縄びーぐが収穫できる場所は沖縄県内でも中部の一部の地区で 沖縄県中頭郡与那城町照間地区(下図)だけなのです。 |
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この地区の生産者 の花城さんに話を聞きました。沖縄では昔、普通の家は板張りの部屋に「ござ」を敷いていたようです。ここ照間のびーぐで作られたござは大変丈夫で長持ちで有名だったそうで沖縄中から「ござ商人」が買いに来たそうです。沖縄では戦後、畳が本土風になり表も中国産畳表になってしいました。 最近は畳表に「沖縄びーぐ」を使った琉球畳の愛好者も増えてきていますが、畳表の生産量が減ったため、材料費が高騰し畳全体の価格が高くなったことで琉球畳の普及が進まないようです。 最近では那覇市首里にある首里城正殿(復元)で正殿広間の畳と琉球王の座所の畳に全て「沖縄びーぐ」が使用されました。(情報提供:那覇市泊、久雄畳店様) |
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びーぐは12月初旬に苗を植え、6〜7月ごろ刈り取りが出来ます。このときは長さは約4尺になります。刈り取るとすぐに乾燥炉にいれて仕上げます。間を空けると品質が落ちるそうです。(左はびーぐの苗を植えたばかりの田圃:沖縄県与那城町) 以前に、沖縄びーぐの苗を中国に送り栽培を委託したところ、出来上がりは、細くて品質の 良くないものが収穫されたそうです。やはり土地柄があわないという事でしょう。「沖縄びーぐ」は沖縄でしか栽培できないということです。 |
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最近はびーぐは畳表だけでなく、趣味の編みカゴやミニ畳、携帯ストラップ用飾りなどに利用されています。左はびーぐで編んだ物入れです。畳表の風合いが感じられます。沖縄ではお土産のパッケージや小物入れに使われています。これはほかに皿などいろいろな形に加工ができます。いくつかを紹介します。 |
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びーぐは工夫次第でいろいろな入れ物をつくることができます。この他に実用品から趣味の編物まで自由・自在です。 丈夫だけど柔らかく、しなりのある特性でそれが実現可能なのです。作り方の例は別のページで紹介します。 「ツタ」や「蔓」などの細工・加工法を紹介している雑誌情報でも応用することができます。 (贈り物の入れ物にも最適) また、刈り取った自然びーぐ素材を長いままで生け花の材料に使う華道家も増えています。何にでも応用が利く昔の素材には懐の深さが感じられます。 ![]() *部屋の観葉植物用の洒落た敷物に。マウスパッドに。(これらは試作品です。) ![]() ![]() (びーぐを花瓶に長いまま挿して)戻る このページの先頭へ |
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